農地転用への階段
ようやく候補地を決めることができ、農地転用の準備を進めることに。
農地転用申請を進めるにあたって、農地の売買は許可が下りるまで物件の引き渡しが出来ないため、土地売買の仮契約をした上で農地転用許可のための準備に移る。
仮契約の特約条項には、農地法などの法的な許認可が下りずにキャンプ場として事業化できなくなった場合に、無償解除可能となる旨を記載いただく。
静岡市の農地転用審査は毎月の受付期間が5日前後しかないので、その期間を逃してしまうと審査まで丸々1ヶ月遅れが出てしまう。
受付までに書類等が用意出来れば、翌月の農業委員会の総会にて案件として上げられ審査を受ける。
4月の受付期間までは残り3週間程しかないが、不動産会社の担当者と司法書士のトリオで急ピッチで取り組むこととし、静岡市農業委員会事務局へ相談に伺う。
受付までに用意する書類等は下記となる(今回の物件で当社の場合)。
- 農地法第5条第1項の規定による許可申請書
- 申請に係る土地の登記事項証明書
- 地権者の承諾書
- 土地開発、建築関係の法令確認
- 資金証明書
- 法人登記簿の謄本、印鑑証明、定款
- 図面(位置図、案内図、公図、転用計画平面図)
- 事業計画概要書(収支予算書)
上3つは不動産会社&司法書士にお任せする。
法令関係に関しては3人で諸々確認、都市計画区域外ということでハザードマップ等の確認が主に。
資金証明書は、ネットバンクしかまだ開設できていなかったため正式な書面が用意できるか不安になるがダウンロードが可能だったため問題なし。
問題は下2つの書類。
ミッション①:キャンプ場の図面を作成
物件を見ている間に大枠の設備や配置は考えていたものの、いざ図面にするとなると悩む。
そもそも、素人が書いた図面でも良いのかと確認すると「場所と設備と大きさが分かれば手書きでも良い」とのことだったので取り組むことに。
Google mapは便利なもので、航空写真上で距離も測れるので設置する設備の寸法を当てはめPhotoshopで作っていく。
しかし、細かい部分や高さまではGoogle mapでも分からないので、急遽購入したメジャーを片手に現地で計測。
設置する設備のメーカーや型番など、全て確定しなくてはいけないのかと思ったが、大きな変更じゃなければ問題ないとのことだったので何とか図面が完成。
ミッション②:事業計画概要書(収支予算書)を作成
不得意な分野なので、概要の作成を共同経営者のM氏に依頼し、それをベースに加筆修正を加える。
- 事業計画概要
キャンプ市場の現況や、該当地でキャンプ場を経営する理由や意義を説明 - 事業の基本方針
安心・安全な環境の提供および地域との連携を主な事業方針としている旨を説明 - 法令関連確認事項
開発許可、河川関連、立木伐採関連、消防関連、砂防指定値などに関して確認した事項を記載 - 収支予測
各種経費や売上予測をスプレッドシートにまとめ、そのスクリーンショットを貼付
稼働率はオートキャンプ白書(一般社団法人日本オートキャンプ協会)を参考に - 会社概要
事業目的や社員紹介などを記載
上記必要書類が取り纏まり、何とか受付期間内に書類提出が完了。
来月の農業委員会総会に備えることとなるが、まだ各種設備工事の詳細が決まってないためそちらも急ピッチで進める必要が・・・